【5月27日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝のリバプール(Liverpool FC)戦で、大会史に名を刻むゴールを決めて3-1の勝利に貢献したレアル・マドリード(Real Madrid)のギャレス・ベイル(Gareth Bale)が26日、退団を検討していることを示唆した。

 後半19分に見事なオーバーヘッドキックからチーム2点目を決めたベイルは、さらに同38分にはロングシュートでリバプールのGKロリス・カリウス(Loris Karius)のミスを誘発して、優勝を決定づける3点目を挙げた。

 勝利の立役者となったベイルは、ピッチに送り込まれたわずか3分後にアクロバチックなシュートを沈めて大仕事をやってのけた。

 2014年のアトレティコ・マドリード(Atletico Madrid)との決勝でも得点を記録している28歳のベイルは、2013年にトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)から移籍して以来、チャンピオンズリーグで4度の優勝を経験している。

 しかし、今季のベイルはジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督の信頼を勝ち取ることができずベンチが定位置となるなど、我慢の続く難しいシーズンを送った。

 今季終了後のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)移籍が取りざたされているベイルは、今後数か月以内のプレミアリーグ復帰の可能性について問われると、ジダン監督への不満をあらわにし、イングランドのビッグクラブに秋波を送った。

 英BTスポーツ(BT Sport)に対してベイルは、「試合に先発できないことにとても失望しているのは間違いない。自分は先発に値すると考えているが、決めるのは監督だ」とコメントした。

「試合に出てインパクトを残すのが自分にできる最大限のことだった。自分は確実にそれをやってのけた」

「毎週プレーする必要があるが、今シーズンはそれが実現しなかった。けがをした期間が5、6週間あったが、それ以降は調子が良かったんだ。夏には代理人と腰を据えてそのことについて話し合わなければならない」

 チャンピオンズリーグ決勝の舞台で価値を示したベイルは、レアルが提示する金額を喜んで支払いたいチームへのアピールに成功した。ベイルは1点目のゴールはサッカー人生最高のゴールだったと話す。

「これまでで最高のゴールだ。チャンピオンズリーグの決勝というこれ以上ない舞台だった。勝つことができて純粋にうれしい」

「サッカーはチームスポーツだが、途中出場の場合は11人以上でのゲームになる。インパクトを残すことができた」

 リーグ戦で不調だったレアルだが、チャンピオンズリーグ3連覇を達成し、通算13度目の優勝を果たしたことで素晴らしいシーズンとなった。

 ベイルは「自分たちが成し遂げたことを理解しているし、自分たちがいかに素晴らしいか分かっている。リーグ戦は残念だったが、チャンピオンズリーグで優勝した。それによって最高のシーズンになったね」

「言いたい人には言わせておけばいい。自分たちが控室でどれだけハングリーか、どれほどの準備をし、高いモチベーションを持っているかチームは分かっている」 (c)AFP