【5月23日 AFP】17-18NBAは22日、プレーオフのウエスタンカンファレンス決勝(7回戦制)第4戦が行われ、ジェームズ・ハーデン(James Harden)が30得点、クリス・ポール(Chris Paul)が27得点を記録したヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)が95-92でゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に競り勝ち、シリーズの戦績を2勝2敗のタイに戻した。

 ロケッツは、ウォリアーズとのプレーオフのロードゲームで8戦目にして初勝利。一方のウォリアーズはプレーオフのホーム連勝が16試合で止まり、2016年のファイナル以来となる黒星を喫した。

 ポールは「1勝3敗から巻き返すのがどれだけ難しいかはわかっている。勝っているときはごちゃごちゃ言うもんじゃない。ここでは1勝で十分だとわかっていたし、それを達成できた」とコメントし、ヒューストンに戻って行われる24日の第5戦に向けて「激しいプレーが求められる試合だった。ヒューストン、みんなの力が必要だ」と話した。

 またポールは、昨年ハリケーンによる洪水被害に遭ったヒューストンを、ワールドシリーズを制覇した米大リーグ(MLB)のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)が勇気づけたように、ロケッツのタイトル獲得が、10人が死亡したテキサス州内での銃乱射事件の傷を癒やす力になればうれしいと考え、「バスケットボールが、ほんの一瞬でもみんなの心を癒やしてくれたら」と話している。

 ロケッツでは他に、PJ・タッカー(P.J. Tucker)が16リバウンド、クリント・カペラ(Clint Capella)が13リバウンドを獲得して今季レギュラーシーズン最多勝利のチームを助けた。

 ウォリアーズは、ステフェン・カリー(Stephen Curry)がチーム最多の28得点、ケビン・デュラント(Kevin Durant)が27得点12リバウンド、ドレイモンド・グリーン(Draymond Green)が11得点8アシストを記録し、第4クオーター開始直後まで82-70のリードを奪っていたが、その後は10-25と大きく引き離されて逆転を許した。ゲーム開始時は12-0と絶好のスタートを切ったが、第4クオーターの得点はわずか12ポイントにとどまった。

 チームを率いるスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、「第4クオーターはガス欠になった。相手に上回られ、それが勝敗を分けた。塹壕(ざんごう)戦のようなつぶし合いの試合で、誰もが消耗した。映像を見て、気合を入れ直さなくてはならないのは間違いない。相手のフィジカルの強さが違いになった」とコメントした。

 第6戦は、再びウォリアーズのホームに戻って26日に行われる。シリーズの勝者は、31日からのファイナルでボストン・セルティックス(Boston Celtics)とクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)の勝者と対戦する。(c)AFP