【5月10日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)は9日、女子シングルス3回戦が行われ、マリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は6-3、6-4でクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic、フランス)に快勝して準々決勝進出。大会終了後のトップ40復帰を決めた。

 試合を通して9本のエースに加え、30本のウイナーをたたき込んだ元世界ランキング1位のシャラポワは次戦、同日の試合で大会第2シードのキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)を6-2、6-2で破ったキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)と対戦する。

 15か月間のドーピング処分からの復帰戦となった昨年のポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2017)準決勝でムラデノビッチに苦杯をなめていたシャラポワにとって、この日の勝利は格別なものとなった。同大会でムラデノビッチは、禁止薬物のメルドニウム(Meldonium)を使用したシャラポワを強く非難すると同時に、コート外での振る舞いを「失礼」だとして批判していた。

 しかし、今月末に開幕する全仏オープンテニス(French Open 2018)でのシード獲得へ弾みがつくこの日の勝利を、シャラポワ本人は個人的な感情で曇らせるつもりはなく、試合後には「彼女や自分の過去の発言が本当に重要かは分からない」とすると、「重要なのは自分たちがプレーする場で起こること。次のラウンド、大会の準々決勝に進むといった側面が私にとっては最も大切」と語った。

 同日行われた試合では、連覇を狙う第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が順当に8強入りを決めた一方、第3シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)は大会から姿を消している。(c)AFP