【5月7日 AFP】男子テニス、イスタンブール・オープン(TEB BNP Paribas Istanbul Open 2018)は6日、シングルス決勝が行われ、ダニエル太郎(Taro Daniel)が7-6(7-4)、6-4でマレク・ジャジリ(Malek Jaziri、チュニジア)に勝利し、「驚き」のATPツアー初優勝を果たした。

 3月に行われたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)で、通算12回の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、ランキング20位以内の選手から初めて金星を挙げた25歳のダニエルだったが、その後は5戦4敗と苦戦が続いていた。

 それでも今大会では好調を取り戻し、自身初となる準決勝にたどり着くと、決勝では緊張に打ち勝ってタイトルを獲得。第2セットはゲームカウント5-3から2度のマッチポイントをふいにし、続く自身のサービスゲームで迎えた3本目のマッチポイントも、ダブルフォールトで逃して緊張から優勝目前で足踏みしたが、最後は4回目のチャンスでバックハンドのウイナーをダウンザラインに決めた。

 米ニューヨーク生まれ、スペイン育ちのダニエルは「試合前はかなり緊張していたけど、向こうの方が硬くなっているはずと自分に言い聞かせ、それがうまくいった。出だしが悪くなくて、そこから少し落ち着いていけた。もちろん、いきなりATPのタイトルを取れてすごく驚いている。だけど、こういうこともあるのかなと思う」とコメントした。

 ダニエルは7日に更新されるランキングで114位から82位に浮上している。(c)AFP