【5月2日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)で得点を量産するモハメド・サラー(Mohamed Salah)が1日、同国フットボール記者協会(FWA)が選ぶ年間最優秀選手賞に輝いた。1948年から続くFWA年間最優秀選手賞に輝いた最初のアフリカ人選手となったエジプト代表のサラーは先日、イングランド・プロサッカー選手協会(PFA)が選ぶ年間最優秀選手にも選出されており、これで個人2冠を達成した。

 チェルシー(Chelsea)時代には輝きを放てなかった25歳のサラーだが、今季は新天地加入1年目で公式戦48試合に出場して43得点を記録すると、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督の率いるリバプールは、サラーの活躍により欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)で躍進。準決勝第1戦でASローマ(AS Roma)に5-2で先勝しているチームは、2日に敵地での第2戦を迎える。

 400人以上の記者の投票でサラーは、次点となったマンチェスター・シティ(Manchester City)のケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)に約20票差をつけた。昨夏にイタリア・セリエAのローマからリバプールに移籍したサラーと、5試合を残してリーグ優勝したシティをけん引したデ・ブルイネは、二人で総投票数の90パーセント以上を獲得したとされている。

 FWAのパトリック・バークレー(Patrick Barclay)会長は「マンチェスター・シティのトニー・ブック(Tony Book)とダービー・カウンティ(Derby County)のデイブ・マッケイ(Dave Mackay)のデッドヒートとなった1968-69シーズン以降では最もタイトな差となった」と明かした。

「先週まではケビン・デ・ブルイネが優勢だと見られていたが、ローマとの第1戦の2発に象徴されるモー・サラーの試合を決定づけるパフォーマンスで票が動いて僅差となったようだ」

 3位にはトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のハリー・ケイン(Harry Kane)が入った。(c)AFP