【4月16日 AFP】インドで16日、8歳の女児が集団レイプされた末に殺害された事件の裁判の初公判が行われ、被告らが無罪を主張した。これを受け、同国各地では反発する人々が抗議デモを繰り広げ、数千人が街頭に繰り出した。

 同国北部ジャム・カシミール(Jammu and Kashmir)州で起きたこの事件では、警察官4人とヒンズー教寺院の管理人1人を含む被告らが、イスラム教徒の女児を集団レイプし殺害した罪に問われており、同州で長年くすぶる宗教対立をあおる結果となった。

 今年2月に女児殺害の容疑で逮捕されていた被告らは16日、カトゥア(Kathua)の裁判所に初出廷した。

 弁護士によると被告らは無罪を主張しており、うそ発見器による検査を受ける用意があるという。

 女児は今年1月、誘拐されて薬を飲まされ、ヒンズー教の寺院で5日間にわたってレイプされた。その後、少女は首を絞められたり石で殴られたりしたという。

 元公務員の寺院管理人は、警察官4人と友人、息子、未成年のおいと共謀して女児を殺害し、重要な証拠を隠滅した罪に問われている。

 警察が先週、残虐な女児殺害事件に関する詳細を明らかにすると、同国では大きな怒りが巻き起こり、各地で大規模な抗議運動が行われていた。(c)AFP