【1月30日 AFP】性暴力事件が頻発するインドで30日、首都ニューデリーの自宅でレイプ被害に遭った生後8か月の女児が、病院で3時間に及ぶ手術を受けていたことが分かった。

 今回の事件は28日、女児の両親が仕事先から帰宅した際、ベッドの上で血だらけになっている女児を発見して病院へ駆けつけたことで発覚。

 PTI通信(Press Trust of India)によると、警察は女児のいとこ(27)を性犯罪児童保護法(Protection of Children from Sexual Offences Act)に基づき、逮捕・訴追した。有罪となれば終身刑が科される可能性がある。

 インドの女性団体「女性のためのデリー委員会(Delhi Commission for Women)」の代表であるスワティ・マリワル(Swati Maliwal)氏は病院を訪れた後、「最悪の事態が発生した」とツイート。「生後8か月の赤ちゃんが首都で残酷にレイプされ、病院で一命を取り留めようと闘っている」と述べた。

 国連(UN)の子どもの権利委員会(Committee on the Rights of the Child)は2014年、インドにおけるレイプ被害者の3人に1人は未成年であり、子どもたちへの性的虐待が拡大していると警鐘を鳴らしていた。

 また国家犯罪統計局(National Crime Records Bureau)の最新の統計によると、2015年には子どもに対するレイプ事件がおよそ1万1000件報告され、首都圏だけで毎日平均3人の子どもがレイプされたとしている。(c)AFP