メッシが決めると大地が動く!? ファンの熱狂が起こす「揺れ」
このニュースをシェア
■ロックコンサートでは「美しい波形」
バルセロナがパリ・サンジェルマン(Paris Saint Germain、PSG)から歴史的な6-1の逆転勝利を収めた昨季のチャンピオンズリーグ準々決勝は、クレッシェンドのように揺れが徐々に大きくなり、最後にドカンとくる一戦だったが、波形の点でサッカーの試合と音楽コンサートは別物だという。
「ロックコンサートでは、美しい波形が記録されることがあります。特に、ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)やU2のコンサートはそうです。われわれは『調和構造』と呼んでいますが、エネルギーの振幅がとてもきれいなんです。これは、観客がジャンプではなくダンスしているからです」
昨年行われたスプリングスティーンのコンサートでは、「すべての曲が特定のパターンを持っていた」という。ディアスさんによれば、マラソン大会や突風、そして打ち寄せる波にも、固有の波形があるという。
サッカーの試合を装置が検知してしまうのは、「奉仕活動として、地震計の仕組みを一般の方々に教える」という当初の目的を果たすのに支障をきたすものだったが、今のディアスさんは、別の目的に使うことも視野に入れている。たとえば、この機器を使えば道路や地下鉄の交通量を手軽に長期間モニターできる。交通機関で働く人たちがストライキを起こした際も、証拠として便利だということだ。(c)AFP/Marlowe HOOD