【4月10日 AFP】米フェイスブック(Facebook)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は9日、翌日に予定されている上院公聴会に先立ち文書で公表された証言の中で、フェイスブックが個人情報を保護できず悪用を阻止できなかった責任は自身にあると認めた。

 米下院エネルギー・商業委員会(House Energy and Commerce Committee)が公表した文書の中でザッカーバーグ氏はフェイスブックの責任を十分に広く捉えていなかったことは大きな過ちだったと認め、「私がフェイスブックを始め、運営してきた。ここで起きていることの責任は私にある」と述べた。

 フェイスブックの利用者情報が、2016年の米大統領選挙でトランプ陣営に雇われた英企業ケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)に不正に利用されたとして激しい非難が集中するなかザッカーバーグ氏は10日に上院で、11日に下院で公聴会に出席して証言する。

 文書の中でザッカーバーグ氏はフェイスブックを「理想主義的、かつ楽観主義的な企業」と呼び、人々をつなぐことでもたらされ得るすべての善なるものに焦点を当ててきたと述べた。

 しかし「フェイクニュースや、外国の選挙介入、ヘイトスピーチ、開発者やデータのプライバシーの面でフェイスブックのツールが悪用されることを防ぐ十分な措置を取っていなかったことはいまや明らかだ」と認めた。(c)AFP