【4月9日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは8日、第33節の試合が行われ、アーセナル(Arsenal)は3-2でサウサンプトン(Southampton FC)との荒れ模様の試合を制した。アーセナルのアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、2得点を決めて調子を戻してきたダニー・ウェルベック(Danny Welbeck)を称賛している。

 イングランド代表としてW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場することも目指しているウェルベックは、ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)へのアシストを記録すると、自身でも2得点を決めて勝利に貢献した。

 アーセナルは降格の危機にひんしているサウサンプトンの気持ちの入ったプレーに苦しめられながらもなんとか退けた。サウサンプトンはジャック・スティーブンス(Jack Stephens)がアーセナルのジャック・ウィルシャー(Jack Wilshere)と交錯して、一方のアーセナルはモハメド・エルネニー(Mohamed Elneny)がセドリック・ソアレス(Cedric Soares)の顔をはたいて退場となり、それぞれ10人で試合を終えている。

 それでもベンゲル監督は、この試合はウェルベックが2017年9月以来となるプレミアでのゴールを決めた試合として記憶に残すべきだと話した。度重なるけがで加入後はなかなか活躍できずにいたウェルベックは、絶好の得点機を逃す場面もあったが、その直後の後半36分に頭で決勝ゴールを挙げた。

 ベンゲル監督は「難しい時期を過ごしていたから、彼のことはうれしい。非常に厳しい時期の彼を見てきたし、きょうの2得点はその頑張りにふさわしいものだ。復帰できるのか疑問に思っていた人もいるようだが、とてつもないことを成し遂げた選手だと思う」と話した。

 ウェルベック本人も、シーズン終盤に復活を果たしたことで、W杯のメンバー入りが近づけばうれしいと考えている。

「アシストできてうれしいし、ゴールを取れたのも良かった。ゴール前でチャンスが来たら決めてやると思っていた。1本枠を外したけれど、決勝点を決めるチャンスはまた来ると思っていたし、それに集中していた。W杯のことはなるようにしかならない。選手を選ぶのは僕じゃないから」

 一方、サウサンプトンのマーク・ヒューズ(Mark Hughes)監督は、スティーブンスと接触した際、ユニホームを破いたウィルシャーも退場になるべきだったと考えている。

「ジャック(・スティーブンス)に明らかに膝を入れようとしているのが見えた。審判はそれもちゃんと見ていて、彼も退場にすべきだった。エルネニーはセドリックの顔に手を出していたし、明らかに退場だ。だから本来は3人退場になるべきだった」 (c)AFP/Jon WEST