【4月6日 AFP】モナコ自動車クラブ(Automobile Club de MonacoACM)のミシェル・ボエリ(Michel Boeri)会長は、今年5月27日に決勝レースが行われる18F1第6戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2018)でグリッドガールの復活を計画していると明らかにした。

 F1は今季開幕前に「グリッドガール」に代わり「グリッドキッズ」の起用を発表。一部の伝統主義者からは疑問の声が聞こえたが、おおむね歓迎され、豪メルボルンで先月行われた今季開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2018)では、新たにカートやジュニアのレースドライバーが、F1ドライバーに付き添って登場した。

 しかし、地中海に面したきらびやかなリゾート地で行われるモナコGPの主催者はグリッドガールの継続を求めており、ACMのボエリ会長は地元紙モナコ・マタン(Monaco Matin)に対して、F1の新たな興行主である米リバティメディア(Liberty Media)とは良好関係にあるとした上で、「彼らはモナコがスパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps、ベルギーGP)やモンツァ・サーキット(Monza Circuit、イタリアGP)とは違うことを理解している。リバティメディアとは何の問題もない。グリッドガールの件以外は」と述べた。

「彼女たちはグリッドに立つことになるが、ネームボードは持たない。彼女たちは美しいから、カメラが再び集まるだろう」

 一方、ロシアの民営インタファクス(Interfax)通信も、今年9月に同国のソチ(Sochi)で開催されるロシアGP(Russian Grand Prix 2018)でグリッドガールが起用される可能性があると伝えている。ドミトリー・コザク(Dmitry Kozak)副首相はグリッドガールの慣例を支持しており、起用続行については「合意に達すればそうなる。それに、わが国のグリッドガールは最高に美しい」と述べたと報じられた。(c)AFP