【4月2日 AFP】子ども41人を含む64人が死亡したロシア・西シベリア(Western Siberia)の工業都市ケメロボ(Kemerovo)で先月25日に発生したショッピングセンター火災で、対応に批判が集まっていたケメロボ州のアマン・トゥレエフ(Aman Tuleyev)知事が1日、辞任した。

 トゥレエフ氏はビデオによる声明で、「このような重荷を背負って」知事を続けることはもはやできず、辞任が「唯一の正しい選択」であると述べた。同氏は1997年から知事を務め、国内で最も任期の長い当局高官の一人だった。

 ロシア政府は間もなく、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がトゥレエフ氏の辞任を承認したと発表した。

 ロシアで、死者が出る惨事への対応不備で当局トップが辞任するのはまれ。

 当局によると、今回火災が発生した施設では安全規範の違反が複数あり、火災警報器が作動せず、従業員らが正しい緊急時の対応に従わなかったという。捜査当局はこれまでに7人の身柄を拘束している。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO