【3月15日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は14日、暴力事件などの不祥事が相次ぐギリシャ・スーパーリーグ(1部)に対し、もはや「崖っぷち」の状況で当局が迅速な対応を取らなければ国際試合から除外される危機に直面していると警告した。

 ギリシャサッカー協会(HFF)を監視するために昨年7月にFIFAが設立した正常化委員会のハーバート・ヒューベル(Herbert Hubel)氏は、ギリシャ政府高官との緊急会談後に行われた記者会見で、「こうした振る舞いを受け、われわれは勧告するためにここへ来た」と述べた。

「Grexit(グレクジット、ギリシャのユーロ圏離脱『Greek exit(ギリシャの離脱)』からの造語)は、もはや非現実的ではなくなった。ギリシャサッカーは崖っぷちに立っている」

 これまでギリシャサッカー界では暴力や八百長事件が横行してきた上に、今月11日にはPAOK FC対AEKアテネ(AEK Athens)の試合で、PAOKのイバン・サビディス(Ivan Savvidis)会長が拳銃を携帯してピッチに乱入するという事態が発生した。

 この日の首位攻防戦は、20年以上もリーグタイトルから遠ざかっている両チームにとって大一番となっており、サビディス会長はPAOKのゴールにオフサイドの判定を下した審判に対して脅迫めいた抗議を行った。

 ギリシャ政府のディミトリス・ツァナコプロス(Dimitris Tzanakopoulos)報道官は、アレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)首相とも親密な関係にあるとうわさされているサビディス会長の問題行為について「限度を超すもの」とすると、「今回の問題は繰り返されてきた一連の暴力事件と同じで、極めて攻撃的な行動であり、この数十年にわたるギリシャサッカー界を象徴するものだ」と述べた。

 同国政府は先月、オリンピアコス(Olympiakos)をはじめ、パナシナイコス(Panathinaikos)、AEK、PAOKのトップ4チームのファンに対し、度重なる暴力行為を理由にアウェーでの試合観戦を禁止した。その数日後には、違法賭博で有罪判決を受けた元ギリシャ代表1人のほか、現クラブ責任者1人、そして元クラブ会長2人らが関与した2011年の八百長スキャンダルをめぐり、58人が禁錮30月から10年の刑を言い渡された。(c)AFP/Catherine BOITARD