■新郎が大けが、後遺症に

 貴州省遵義市(Zunyi)で2016年12月に行われた結婚式で、新郎は友人3人と一緒に新婦を迎えに行く途中で、手足をテープで縛られた。バランスを失った新郎は地面に倒れこみ、顔面を強打して骨折。後遺症は障害認定された。新郎の男性は今年1月、友人3人を相手取って損害賠償を請求し、最終的に10万7200元(約180万4958円)の慰謝料が認定された。

 行き過ぎた例は、ほかにもある。今年2月に撮影された別の動画では、結婚の儀式で、新郎新婦が両親にひざまずいてあいさつをしようとした時、男がしゃしゃり出て新婦の首を押さえつけ、無理にひざまずかせようとした。怒った新婦が男に平手打ちを食らわすと、周囲の人たちが「たたいてはだめ、からかっているだけだから!」と新婦をなだめていた。

■専門家「新旧の風習の融合が必要」

 北京民俗協会の高巍(Gao Wei)秘書長は、「『婚鬧』は古代、花嫁をさらった誘拐婚と関係しており、多くは粗野な風習だ。『婚鬧』にかこつけて、本来は許されないことをやってしまう人が一部いることも否定できないので、廃止すべきだ。そのためには政府や専門家の指導、メディアを通じた宣伝などを通し国民に周知するなどして、伝統風習の良い要素は残したまま、現代のライフスタイルに合った方法を模索すべきだ」と話している。(c)東方新報/AFPBB News