【3月13日 AFP】オランダのスノーボーダー、ビビアン・メンテルスペー(Bibian Mentel-Spee)は、ここ数か月で受けた2度にわたるがんの手術を乗り越え、12日に行われた平昌パラリンピックのスノーボードクロス女子下肢障害LL2で金メダルに輝いた。

 45歳のメンテルスペーは、首にがん性腫瘍が見つかり、昨年12月と今年1月に手術を受けると、3週間後には練習を再開し、今大会に臨んでいた。

 決勝で同じくオランダ代表のリサ・ブンスホーテン(Lisa Bunschoten)に勝利したメンテルスぺーは「最高の気持ちです。特にここ数か月のことを考えたら、とてもうれしいし奮い立ちます」とコメントした。

 2001年に骨肉腫で右の膝下を失いながらも、経験豊富なスノーボーダーとして競技を続けたメンテルスペーは、2014年のソチパラリンピックで同競技の実施に尽力し、スノーボードクロスで金メダルを獲得した。

 しかし、平昌大会での連覇に向けて準備を進めるなか、メンテルスペーは昨年7月にがんの再発を宣告された。当初は放射線治療を行っていたが、医師から手術を受ける必要があると指示されたと明かし、「首に腫瘍があったのです。私の脊椎骨はほとんどつぶれていました」と語った。(c)AFP