【3月8日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の分派を名乗り、アフガニスタンで活動する過激派組織「イスラム国ホラサン(Islamic State Khorasan、ISIS-K)」が、世界中のイスラム教徒に対してアフガニスタンへの入国を呼び掛ける動画を公開した。活動地域の拡大を狙っているとみられる。

 米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)が6日明らかにしたところによると、ISIS-Kは4日に公開したプロパガンダ動画で、アフガニスタン北部と東部のIS拠点を「入国の選択肢」にするよう呼び掛けた。

 映像では1人の戦闘員が「世界中のイスラム教徒よ、イラクやシリアに入国できないのなら、ホラサン(Khorasan)に来るといい」と述べている。

 ホラサンは、現在のアフガニスタンやパキスタンなどを含む、かつて区分されていた地域のことを指す。

 アフガニスタンではISIS-Kが一定の存在感を示しており、シリアやイラクの戦地から逃れたIS戦闘員らがアフガニスタンに向かっていることについて懸念が広がっていた。

 フランスやアルジェリア出身の戦闘員らがアフガニスタン北部ジョズジャン(Jowzjan)州でISに加わっており、一部はシリアから入国している。(c)AFP