【3月6日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が5日、本格的なWTAツアー復帰を控え、優勝賞金25万ドル(約2700万円)を8選手が争うエキシビション大会のタイブレーク・テンズ(Tie Break Tens)に臨み、「この先が待ちきれない」と話した。

 通算23度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るセレーナは、米インディアンウェルズ(Indian Wells)で今週開幕するBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)に出場し、昨年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)以来のツアー復帰を果たす予定となっている。

 妊娠していながらも全豪オープン制覇を成し遂げ、2017年シーズンの残りを全休して同年9月に娘のアレクシス・オリンピア(Alexis Olympia)ちゃんを出産したセレーナはこの日、復帰に向けてスキルを磨くため、「スーパー・タイブレーク」と呼ばれる10ポイント先取制のエキシビションに出場した。

 セレーナは1回戦で昨年12月に現役復帰を表明したマリオン・バルトリ(Marion Bartoli、フランス)に10-5で勝利したものの、続く張帥(Shuai Zhang、中国)との準決勝では、9-7とリードしながらも11-13で敗戦。今大会の経験については、「良かった。あともう少しショットを打ちたかった」と語った。

 出産後はプレーの調子が安定せず、今年の全豪オープンでタイトル連覇を果たす計画も断念したセレーナだったが、全盛期の状態を取り戻してみせると話しており、コーチのパトリック・ムラトグルー(Patrick Mouratoglou)氏がWTAの公式ウェブサイトで今季の目標は「グランドスラムで勝つこと」とコメントしている以上に、手応えを感じているのは明らかだった。

 ノーシードとして臨むBNPパリバ・オープンの1回戦で、世界ランク53位のザリナ・ディアス(Zarina Diyas、カザフスタン)と対戦することが決まったセレーナは、「周囲は大きな期待を寄せているはず」と話し、「それが私のメッセージです」と語った。

 一方、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)で優勝した2013年に現役を引退し、2016年には未知のウイルス疾患で体重が激減したことを理由に同大会のエキシビションを辞退していたバルトリは、今月下旬に行われるマイアミ・オープン(Miami Open 2018)でツアー復帰を目指していることを明らかにした。

 しかしながら、33歳のバルトリはAFPに対し、復帰の予定はトレーニングでの体力次第だと話しており、「肩や膝が持ちこたえられるかわかりません。たくさんの疑問符があります。確実にいえることは、自分自身で100パーセントの確信が持てるまで、コートには戻らないということです。約5年も競技から離れていますから、100パーセントになってから復帰します」とコメントした。(c)AFP