【3月6日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は5日、ホワイトハウス(White House)でイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と会談し、在イスラエル米大使館のエルサレム移転に合わせ同地を訪問する可能性に言及した。

 トランプ政権は昨年12月にエルサレムをイスラエルの首都と認定。イスラエル建国70周年に当たる今年5月に米大使館をテルアビブからイスラエルに移す方針を示している。

「あなたの類いまれな友情に感謝したい」。会談でネタニヤフ首相はトランプ大統領を、ユダヤ人をバビロン捕囚から解放した古代ペルシャのキュロス2世(Kyros II)、ユダヤ人によるパレスチナでの国家建設を認めたアーサー・バルフォア(Arthur Balfour)元英首相、イスラエル建国を承認したハリー・トルーマン(Harry Truman)元米大統領になぞらえて持ち上げた。

 これに対してトランプ大統領は「(エルサレムに)行くことを検討する。できるならそうしたい」と述べ、大使館移転に合わせてエルサレムを訪問したい意向を明らかにした。

「イスラエルは私にとって非常に特別だ。特別な国であり、特別な人たちだ。そこに行くのを楽しみにしている。(エルサレムの首都認定という)あの決定をとても誇りに思っている」とも語った。(c)AFP