【3月5日 AFP】サウジアラビアで3日、女性のマラソン大会が初めて開催された。同国は広範な近代化政策の一環で女性のスポーツの振興を図っている。

 地元メディアによると、大会が開催されたのは東部のアル・アフサ(Al-Ahsa)。女性ランナー数百人が参加し、多くはイスラム教にのっとった伝統的な衣装を着て走った。

 大会責任者のマレク・ムーサ(Malek al-Mousa)氏は衛星テレビ局のアルアラビーヤ(Al-Arabiya)に、マラソン大会開催の目的は「より健康な生活に向けて、ランニングを奨励し、万人のためのスポーツという考え方を普及させる」ことだと説明した。

 先月には首都リヤドでサウジ初の国際ハーフマラソンが開催されたが、女性の参加者がいなかったことにソーシャルメディア上で不満を漏らす国民もいた。

 政府寄りの地元紙オカズ(Okaz)によると、スポーツ当局はイスラム教の聖地メッカ(Mecca)でも来月6日に女性のマラソン大会を開催する予定。

 超保守的な王国として長らく知られてきたサウジは多岐にわたる社会改革に乗り出しており、今年6月には女性による車の運転が解禁されることが決まっている。(c)AFP