【3月4日 AFP】インド北東部3州で行われた地方選挙は、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相率いる国政与党のインド人民党(BJP)が圧勝した。選挙はトリプラ(Tripura)、ナガランド(Nagaland)、メガラヤ(Meghalaya)の3州で先月実施されたもので、3日に開票結果が発表された。

 インド北東部は数十年にわたって主要野党勢力である国民会議派(NCP)と左派政党連合「左翼戦線(Left Front)」の牙城とみられてきたが、モディ首相が再選を目指す2019年の国政選挙に向けてBJPが足場を固める結果となった。

 特にバングラデシュと国境を接するトリプラ州では全59議席のうちBJPと連携する地域政党「トリプラ先住民族党(Indigenous People's Front Of TripuraINPT)」で43議席を獲得。これに対し「インド共産党マルクス主義派(CPIM)」が獲得したのは16議席で、CPIMは1993年以来25年近く保持してきた州与党の座を失った。BJPの獲得議席は35、INPTは8だった。

 今回の選挙戦で精力的な応援を展開してきたモディ首相は、首都ニューデリーの党本部で喜びに沸く支持者らを前に行った演説で今回の勝利を「画期的」だと評し、北東部に「変革」をもたらすと約束するなどと述べた。(c)AFP