【2月28日 CNS】平昌冬季五輪が幕を下ろし、五輪旗が北京(Beijing)へと受け継がれた。今大会で中国代表チームは金メダル1個、銀メダル6個、銅メダル2個を獲得。若い選手たちも頭角を現し、2022年の北京冬季五輪での活躍も期待される。

■「肝がすわった」女の子:李ジン宇(Li Jinyu)、スピードスケート・ショートトラック女子1500メートル銀

 17歳で五輪初出場ながら、銀メダルを獲得した。インタビューに応じた李選手は、「まだ人生経験は長くないけど、今までの経験上、期待は高すぎない方がいい。重要なのは1歩ずつ地に足をつけて歩んでいくこと」と謙虚に答えた。

 試合前には「ちっとも緊張していない!」と話していたという。まだまだ成長しそうで、北京での活躍にも期待できそうだ。

■歴史を塗り替えた男:高亭宇(Gao Tingyu)、スピードスケート男子500メートル銅

 中国の男子スピードスケートに初めて、メダルをもたらした。試合後、「最高の状態に持って行けなかった。最後までうまく滑れなかった」と悔しい胸の内を明かした。ウォームアップの時に転倒してしまったことや、日本人選手のフライングなどの影響を受けてしまったようだ。しかし、これまで中国の弱点とされていた男子スピードスケートにも一筋の光が見えた。高選手は、「4年後、このメダルの色を変えてみせたい」と意気込んでいる。

■2022年に金メダル目指す!:張可欣(Zhang Kexin)、フリースタイルスキー女子ハーフパイプ9位

 昨年12月に米国で行われたW杯では3位、半月後に中国で行われた大会では優勝しており、今大会も「ダークホース」として期待されていた。

 15歳。フリースタイルスキーを始めて4年しか経っていないため、外国人選手たちとの差は大きいが、それでも決勝に進出した実力は本物だ。五輪初出場の張選手は、「W杯で転戦していて、あまり練習時間が取れなかった。2022年までにもっと難易度の高い技にも挑戦したい。金メダルを取りたい」と話した。

■表彰台まであと一歩:金博洋(Jin Boyang)、男子フィギュアスケート4位

 20歳で五輪初出場を果たした。惜しくもメダルを逃したが、五輪での中国男子フィギュアスケート選手としては過去最高の成績を収めた。

 表示された点数を見るや、金選手は涙を流した。プレッシャーから解放され安心したこともあるが、何よりも喜びが大きかったという。苦しい練習の成果が4位という数字に表れたのだ。今大会でメダルよりも貴重なものを手に入れたに違いない。「2022年の北京五輪では表彰台に立ちたい」と意気込みを話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News