職場から平昌へとんぼ返り、繰り上がりのカーリングペアがメダル受け取る
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【2月25日 AFP】平昌冬季五輪のカーリングで、ロシアの選手が薬物違反で失格となり、繰り上がりで銅メダルを獲得したノルウェーのペアが、平昌でメダルを授与された。二人は母国ですでに仕事へ復帰していたところから、ファーストクラスで韓国へ戻って授与式に参加した。
氷の上でも、それ以外でもパートナーのクリスティン・スカスリエン(Kristin Skaslien)とマグヌス・ネドレゴッテン(Magnus Nedregotten)の二人は、当初ロシアの夫妻ペア、アレクサンドル・クルシェルニツキー(Alexander Krushelnitsky)とアナスタシア・ブリズガロワ(Anastasia Bryzgalova)に敗れて混合ダブルスのメダルにあと一歩手が届かなかった。
その後、クルシェルニツキーの検体から禁止薬物のメルドニウム(meldonium)が検出され、ロシアペアはメダルをはく奪された。しかしそのときすでに、スカスリエンはオスロでデスクワークに復帰していた。大手海運企業で業務アナリスト務めるスカスリエンはこう話している。
「すでに仕事に復帰して3日が経ち、ほとんど日常に戻りかけていたところで、メールと飛行機のチケットを受け取ったんです。だから上司に携帯メールを送って『韓国行きのファーストクラスのチケットをもらいました。火曜までには戻ります』と伝えました」
そうやって二人は韓国へ戻り、メダル授与式でようやくメダルを手にしたのだった。
スカスリエンは「チケットをタダでもらって『ノー』とは言えません。この方が、何か月も経ってから郵送で受け取るよりずっといいですよ。もちろん、そうだとしても納得して、郵便受けから出したでしょうけど」と話した。(c)AFP