【2月3日 AFP】北朝鮮は国連安全保障理事会(UN Security Council)の制裁で禁じられた石炭や鉄、鉄鉱石などの輸出を続け、昨年2億ドル(約220億円)近い収入を得ていたことが2日、国連専門家パネルの報告書で明らかになった。

 報告書は、北朝鮮は「国連制裁で禁じられたほぼ全ての品目の輸出を継続し、2017年1月から同年9月の間に2億ドル近い収入を得ていた」としている。石炭は「数多くの制裁逃れのテクニック、経路、欺瞞(ぎまん)戦術」を駆使して船で中国、マレーシア、韓国、ロシア、ベトナムに運ばれたという。

 国連安保理は昨年、北朝鮮の軍事計画の資金を止めることを狙って一連の制裁決議を採択した。専門家パネルによると北朝鮮は「世界の石油サプライチェーン、共謀関係にある外国人、オフショア会社(租税回避地に設立した会社)、国際銀行システム」を悪用して「最も新しい制裁もすでに破っている」と指摘した。(c)AFP