【2月2日 AFP】インドネシアの警察当局は1日、ウミガメのべっ甲200キロ相当を違法に国外に持ち出そうとした疑いで、中国人の男2人を逮捕したと明らかにした。当局は現在、野生動物の密輸入の撲滅に取り組んでいるという。

 当局は1月31日、内部情報を基に中部スラウェシ(Sulawesi)島のマカッサル(Makassar)の家屋を捜索。複数の箱に詰め込まれた大量のべっ甲を発見し、押収したという。

 当局によると、逮捕されたのはインドネシア在住の25歳と31歳の中国人の男2人で、インドネシア最東部パプア(Papua)州でべっ甲を買い付け、マカッサルまで船で運んだと認めた。2人はべっ甲を中国に運ぶ予定だったという。中国ではウミガメのべっ甲は装飾品や小物、土産物を作る材料に使用される。

 また地元警察のトップによると、2人は地元中国だけでなく、海外でもべっ甲を売ろうとしていたという。密猟や生息地の破壊により、ウミガメはインドネシアの法律で絶滅危惧種に指定されている。

 2人は保護法違反の罪で有罪と認められた場合、最長5年の禁錮刑が言い渡される可能性がある。(c)AFP