【2月1日 AFPBB News】魔術師があなたのために選ぶのは、チョコレートでできたドラゴンの卵に、妖精の粉、魔法石──。「魔法」をテーマにした一風変わったチョコレートを集めたイベント「ザ・ウィザード・オブ・チョコレート・バイ・クローカ(The Wizard of Chocolate by KLOKA)」が14日のバレンタインデーまで、東京都中央区の銀座三越(Ginza Mitsukoshi)で開かれている。

 会場内に並ぶ幻獣や薬草をモチーフにした11種類のチョコレートから3種類を選ぶと、「魔術師」に扮(ふん)する店員が各チョコレートを「採集」して販売する仕組みだ。その他、蛇口からホットチョコレートが流れ出るという童話の世界を具現化したようなキャビネットも。

 店舗デザインなども手掛けるクリエーティブスタジオ、クローカ(KLOKA)のアートディレクター矢島沙夜子(Sayoko Yajima)さんは「食べ物というモチーフが加わることで、アートやデザインに対する敷居が低くなる」と考え、5年前から物語性のある演出にこわだったバレンタイン企画を始めた。「バレンタインは恋愛のイベントでもあるが、最近はチョコレートを楽しむ期間という面も大きい」。実際に、プレゼント用というよりも、自分のために買ったり、楽しんだりするために来ている人が多いという。

 ファンタジーな世界観に引かれて毎年来ているという原朋子(Tomoko Hara)さん(25)は、「チョコレートも大好きだが、ひとつひとつの物語性にわくわくする」と話す。母と一緒に来店した盾石恵理子(Eriko Tateishi)さん(22)も、約5年前からバレンタインにあわせたチョコレートの催事に通っている。「普段はあまり高いチョコレートを買わないが、この1か月は色んなチョコレートを自分だけのために買う。義理チョコや友チョコとは、別物」と笑った。(c)AFPBB News