【1月26日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は26日、昨年の大統領選へのロシア介入疑惑を捜査するロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官の更迭を同大統領が命じ、後に撤回したとのニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙の報道について、「フェイク(偽)ニュース」だと述べ、その内容を否定した。

 スイス・ダボス(Davos)で開催中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)の会場に到着したトランプ大統領は、報道陣に「フェイクニュース。フェイクニュースだ。いかにもニューヨーク・タイムズらしい。でっち上げだ」と述べた。

 モラー氏は2016年米大統領選の際にトランプ陣営とロシアが共謀した疑惑の捜査チームを率いている。トランプ氏はこの捜査について、自身の大統領としての正当性に対する攻撃だとみなして繰り返し批判してきた。

 ニューヨーク・タイムズは、トランプ大統領は2017年6月にモラー氏の更迭を命じたが、ホワイトハウス(White House)法律顧問のドン・マクガーン(Don McGahn)弁護士は、命令を拒否。モラー氏を更迭すればトランプ氏の大統領としての地位に「壊滅的な影響」をもたらすことになると指摘した。マクガーン氏が辞任する意向を示すと、トランプ氏は命令を撤回したという。(c)AFP