【1月26日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、26日に放送された英国のテレビ局ITVとのインタビューの中で、英極右集団の幹部が投稿したイスラム教徒への反感を招く動画をツイッター(Twitter)に再投稿したことについて初めて謝罪した。

 トランプ氏はスイス・ダボス(Davos)で25日に行われたインタビューの中で、英TV番組司会者のピアース・モーガン(Piers Morgan)氏に対し「あなたたちが彼らを最低の人種差別主義者だと言い、私に謝罪してほしいならば、もちろんそうする」と述べた。

 問題となっている動画は、もともと英極右集団ブリテン・ファースト(Britain First)のジェイダ・フランセン(Jayda Fransen)副代表が投稿したもの。トランプ氏が昨年11月に再投稿し、英国内で激しい反発の声が上がっていた。

 フランセン氏は2016年、ヒジャブ(女性のイスラム教徒用のスカーフ)を着用したイスラム教徒の女性に暴言を浴びせたとして、ヘイトクライム(憎悪犯罪)で有罪判決を受けている。

 モーガン氏は「私の国にとてつもない不安と怒りを招いた。ブリテン・ファーストは基本的にはレイシスト(人種差別主義者)とファシストの集団なのだから」と述べ、トランプ氏を非難した。

 トランプ氏はインタビューの中で「もちろんそんなことは知らなかった」「「彼ら(ブリテン・ファースト)について何も知らない。今だって少し聞き知ったこと以外は何も分からない」などと釈明したが、「おそらく英国では大きなニュースなのだろうが、米国ではそうではない」とも述べた。(c)AFP