【1月23日 AFP】米国体操連盟(USA Gymnastics)は、同連盟の元医師による性的暴行事件の調査が終了するまでの間、同国が金メダルを獲得した2012年ロンドン五輪の体操女子団体でコーチを務めたジョン・ゲダート(John Geddert)氏に資格停止処分を科すことを決めた。米スポーツ専門チャンネルESPNが22日、報じた。

 現在60歳のゲダート氏は、ロンドン五輪の女子団体で金メダルに輝いたジョルディン・ウィーバー(Jordyn Wieber)のパーソナルコーチとして知られているが、女子選手に性的暴行を加えたとして罪に問われている元チームドクターのラリー・ナサール(Larry Nassar)被告と公私にわたって親密な関係を築いていたことで、連盟から厳しい調査を受けていた。

 ロンドン五輪の女子団体でガブリエル・ダグラス(Gabrielle Douglas)やアレクサンドラ・レイズマン(Alexandra Raisman)、マッケイラ・マロニー(McKayla Maroney)さんらと表彰台の頂点に上がったウィーバーは、今月19日に行われたナサール被告の裁判で、過去に同被告から性的暴行を受けていたことを初めて公表していた。

 54歳のナサール被告は昨年11月、6歳の少女を含む女子選手に性的暴行を働いたとして、10件の性的暴行の罪を認めていた。ESPNによると、同被告はゲダート氏が経営する二つの体育館で雇われていたという。(c)AFP