子ども13人監禁、米夫婦を訴追 トイレでも鎖で拘束、入浴は年1回
このニュースをシェア
【1月19日 AFP】米カリフォルニア州ペリス(Perris)の住宅で栄養失調状態にある2~29歳の兄弟姉妹13人を監禁していた夫婦が18日、拷問や児童虐待などの罪で訴追された。検察当局によると、子どもたちは用をたすときでさえ鎖をつけられ、シャワーは年1回しか許されていなかったという。
デビッド・アレン・ターピン(David Allen Turpin)容疑者(57)と妻のルイーズ・アナ・ターピン(Louise Anna Turpin)容疑者(49)は、拷問12件、不法監禁12件、児童虐待6件、成人被扶養者虐待6件の罪で訴追された。デビッド容疑者はこれに加え、児童に対する暴力・恐怖・脅迫によるわいせつ行為の罪でも訴追された。
両容疑者は同州リバーサイド(Riverside)の裁判所で行われた罪状認否で無罪を主張。次回の出廷は2月23日とされた。保釈金はそれぞれ1300万ドル(約14億円)に設定されている。
マイク・ヘストリン(Mike Hestrin)地方検事は記者会見で「すべての罪で有罪となれば、2人には最高で禁錮94年から終身刑が言い渡される」と語った。
夫婦の自宅は学校として登録されていた。ヘストリン検事によると、子どもたちは「長期間にわたる虐待」を受けており、シャワーを浴びることは年1回しか許されず、歯科医院や病院に行くことも許されていなかった。トイレに行くときも鎖が外されないことが多く、食事も満足に与えられていなかったという。
ぺリス警察のグレッグ・フェローズ(Greg Fellows)署長によると、両容疑者はいずれも精神疾患を抱えている兆候はなく、虐待が一家の信仰を理由にしたものであったことを示すものもない。
ルイーズ容疑者の妹のエリザベス・フローレス(Elizabeth Flores)さんはABCニュース(ABC News)に対し、夫婦は子どもをもつ前から人付き合いを避けていたと説明。「どうかスカイプ(Skype)をさせてほしい、会ってほしいと私たちは頼んでいた」と語った。
フローレスさんは大学生の頃にターピン家としばらく同居しており、「2人はとても厳格だと思ったが、虐待は見なかった」という。(c)AFP/Javier TOVAR