【1月18日 AFP】フィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2018)は17日、ロシア・モスクワで男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、ハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez、スペイン)がほぼ完璧な滑りをみせ、6連覇に向けて好発進した。

 2013年大会から連覇を続けている26歳のフェルナンデスは、2018年平昌冬季五輪を3週間後に控える中、冒頭の4回転と3回転のトーループコンビネーションで観客を沸かせた。

 チャーリー・チャップリン(Charlie Chaplin)の映画『モダン・タイムス(Modern Times)』の音楽に乗せた演技でフェルナンデスは103.82点を記録。19日に行われるフリースケーティング(FS)を前に、10代のドミトリー・アリエフ(Dmitri Aliev、ロシア)がたたき出したシーズン自己最高の91.33点を大きく上回った。

 3位には85.11点でデニス・ヴァシリエフス(Deniss Vasiljevs)が続き、ロシアの国内王者ミハイル・コリヤダ(Mikhail Kolyada)は83.41点で4位となった。

 4年前のソチ冬季五輪で4位に終わったフェルナンデスだが、この日のパフォーマンスはまだ自身初となる五輪表彰台の確保を夢見るのが可能であることを示した。

 カナダを拠点とするフェルナンデスは「欧州選手権での目標は優勝だ。自分にとって重要だし、欧州だけでなくスペインにとって、歴史をつづり続けるのは重要なことだから」と語った。

 男子の欧州勢はソチ五輪金メダルの羽生結弦(Yuzuru Hanyu)やネイサン・チェン(Nathan Chen、米国)といった強敵に立ち向かうが、その点ではフェルナンデスも引けを取らない。

「(五輪で)表彰台に上がれればいいね。とはいえ、強力なスケーターがたくさんいるから確信は持てない」

「エキシビションの後にはすぐトロントに戻って、五輪に向けた準備に取りかかるつもりだ」

 一方、ペアSPではフランスのヴァネッサ・ジェームス(Vanessa James)/モルガン・シプレ(Morgan Cipres)組が、シーズンベストを更新する75.52点で首位に立った。

 2位には72.95点でナタリア・ザビアコ(Natalia Zabiiako)/アレクサンドル・エンベルト(Alexander Enbert)組、3位には72.05点でクセニヤ・ストルボワ(Ksenia Stolbova)/ヒョードル・クリモフ(Fedor Klimov)組とロシア勢が続いた。

 前回大会を制したロシアのエフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組は70.37点の5位から巻き返しを狙う。(c)AFP