【1月12日 AFP】昨年11月に行われた2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選プレーオフ第1戦、北アイルランド対スイス戦で主審を務めたルーマニア人審判のオヴィディウ・ハツェガン(Ovidiu Hategan)氏が、スイスに決勝点をもたらしたPKの判定について誤審だったことを認めた。

 今週行われたルーマニアサッカー連盟(FRF)のイベントに出席したハツェガン氏は、テレビ局の取材に対して、「あれは残念だった。自分にとってもあまり良い出来事ではなかった」とコメントした。

「残念だったのは私がミスを犯したことだ。あのことがなければ、審判側としても良いパフォーマンスを披露していたので心が痛む。審判というものはゴールキーパーと似ている。つまり、ミスをすれば気づかれるということだ」

 問題の試合では、北アイルランドのコリー・エヴァンズ(Corry Evans)がペナルティーエリア内でスイスのシュートを手でブロックしたとして、PKの判定が下されたが、リプレー映像ではボールが明らかに同選手の肩に当たっていたことが確認された。

 スイスはリカルド・ロドリゲス(Ricardo Rodriguez)がPKを決めて1-0で勝利。同国バーゼルで行われた第2戦はスコアレスドローとなり、スイスが2戦合計1-0でロシア大会への切符を手に入れた一方で、北アイルランドは1986年大会以来となるW杯出場の夢がついえてしまった。

 ハツェガン氏は昨年のルーマニアサッカーでプロアマを通じて最優秀審判に選出されたものの、今夏のW杯では審判員36人の中には選ばれなかった。(c)AFP