【12月28日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)は27日、サウサンプトン(Southampton FC)からオランダ代表のビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)を獲得したことを発表した。移籍金は7500万ポンド(約114億円)と報じられており、これはDFとしては史上最高額となる。

 以前からファン・ダイク獲得がうわさされていたリバプールは、今年の夏には不正に接触したことを謝罪する事態に追い込まれたが、それでも優勝が遠のく致命的な要因となっている守備陣のテコ入れを図りたいユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、同選手へのこだわりを貫いた。

 そして、チェルシー(Chelsea)やマンチェスター・シティ(Manchester City)も関心を見せていた中で、リバプールは週給18万ポンド(約2700万円)を提示してようやくファン・ダイクを射止めた形となった。

 ファン・ダイクはツイッター(Twitter)に「リバプールFCの選手となれてうれしいし、光栄に思う」というコメントと、ユニホームを手にしている写真を投稿した。

「サッカー界有数のクラブの一員になれたきょうは、僕と家族にとって誇るべき日だ。名高い赤のユニホームを初めて身に着け、ゴール裏のサポーターの前に立つときが待ちきれない。自分のすべてをかけて、この偉大なクラブがこれから何か大きなものを勝ち取る助けになりたい」

 クラブは声明で「リバプールFCは、ビルヒル・ファン・ダイクの移籍でサウサンプトンと合意に至ったことを発表します。レッズはクラブ、および選手本人と合意に達し、26歳のDFは移籍市場が再び開く2018年1月1日にアンフィールド(Anfield)へやって来ます」と発表した。

 DFの移籍金の過去最高額は、この夏にトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)からシティに加入したイングランド代表SBカイル・ウォーカー(Kyle Walker)の5400万ポンド(約79億円)だった。

 7500万ポンドは、ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)と並ぶプレミアリーグ史上2番目に高額な移籍で、これを上回るのは9000万ポンド(当時約120億円)でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に加入したポール・ポグバ(Paul Pogba)しかいない。(c)AFP/Steven GRIFFITHS