【12月25日 AFP】英国出身のデザイナー、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)は、10年間率いた仏ファッションハウス「セリーヌ(CELINE)」を去ると22日に発表した。

 ミニマルなスタイルで多くの信者を獲得したファイロの退任は10月から噂されていた。まったく引退する兆しを見せていないにも関わらず、「シャネル(CHANEL)」のクリエイティブディレクターであるカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の後任候補ではないかとも囁かれていた。

「この10年間、『セリーヌ』で働けたことはとても特別な経験になりました」とファイロは退任のコメントを発表した。

 ファイロの退任は、ここ最近ファッション業界のトップで繰り広げられている退任の流れの一部で、ファッション業界の忙しいスケジュールがデザイナーを燃え尽きさせているのではないかと危惧する声も上がっている。

 ファイロの後任者として何人かのデザイナーの名前が挙がっており、その中には英国出身である「バーバリー(Burberry)」のクリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)や、ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)や「セリーヌ」のレディ・トゥ・ウェアのディレクターのマイケル・ライダー(Michael Rider)とも仕事をしたことのあるナターシャ・カガウジ(Natasa Cagalj)が名を連ねている。(c)AFP/Fiachra GIBBONS