【12月23日 AFP】米国務省は声明で22日、同国がウクライナに「強化された防衛装備」を提供することを明らかにした。2014年以来、1万人以上の死者を出しているウクライナ政府軍と分離独立を求める親ロシア派武装勢力の紛争をエスカレートさせる可能性がある。

 この動きはさらに、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が求めるロシアとの関係改善にも水を差す恐れがある。

 ABCニュース(ABC News)は今回の発表の前に、国務省当局者4人の話として、米国はウクライナにジャベリン(Javelin)などを含む対戦車ミサイルを提供する計画だと報じていた。

 この報道によると、供与される4700万ドル(約53億円)相当の防衛装備には対戦車ミサイル210発、発射装置35基が含まれる他、追加物資の購入も必要になるという。

 今回の発表の前日、欧州連合(EU)首脳は、ウクライナへの介入をめぐりロシアに対する厳しい経済制裁を6か月延長することで合意していた。また約1週間前には、カナダ政府がウクライナへの自動火器の輸出を承認していた。(c)AFP