聴覚障害のある配達員向けアプリ「蜂鳥配送」は、注文を受けた配達員が聴覚障害者の場合、利用者が配達員への通話ボタンを押すと、画面に「配達員は聴覚障害者です」と表示され、メッセージ機能を利用して連絡を取るように勧める。

 一方、配達員の画面には頻繁に使用するメッセージが表示され、ボタン一つでメッセージを送ることができるようになっている。さらに、ボタン一つで利用者に電話をかけることもでき、利用者が電話を取ると配達完了の自動音声メッセージが流れる。

 研究チームの責任者は、「新たな機能を追加したことで、聴覚障害のある配達員の仕事の効率を高めることができ、利用者に対するサービスも保証できる。今回、改良のきっかけとなった配達員への書き込みは、我々も感動し、障害のある配達員を守る責任を改めて重く受け止めた。今後も配達員や利用者の意見を反映させながら改良を重ね、より良いアプリを目指したい」と話した。

 利用者はアプリを通じて配達員を評価することができ、障害のある人でも評価がよければ昇給することができる。「科学技術により平等を促進しよう」をモットーとし、障害者が自分の力で普通の生活を送れるようにサポートしていくという。(c)東方新報/JCM/AFPBB News