目標は日本の決勝T進出、ラグビーW杯日本大会組織委が期待
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■開催国イングランドの早期敗退
嶋津氏はイングランドが開催国として初めてベスト8入りを逃した2015年大会について言及し、「イングランド大会の組織委は立派な仕事をしていたと思います。アイルランド対ルーマニアの試合では、W杯史上最多の約9万人が観戦した。イングランドは早期敗退を喫したにもかかわらず、組織委は大会の成功を確信していると述べていましたよ」と明かした。
「イングランド大会はレコードブレーキング(記録的)なトーナメントだった。しかし、われわれは、ラグビーをアジア地域に普及させて、2019年大会をグランドブレーキング(画期的)なものにすることを目指している」
嶋津氏が使用するオフィスからは、2020年東京五輪のメインスタジアムである新国立競技場(New National Stadium Japan)の建設現場が一望できる。しかし、この会場は五輪組織委員会の都合で完成が間に合わなくなり、2019年ラグビーW杯決勝の舞台として使用できなくなってしまった。決勝は7万2000席を誇る横浜国際総合競技場(International Stadium Yokohama)で行われることになり、このスタジアムは2002年のサッカーW杯日韓大会が行われたことでも知られている。
「影響がなかったとは言えない。私も衝撃を受けたが、日本のパフォーマンスには影響ないはずだ。われわれは、日本が実力を示してくれることを信じている」
嶋津氏はまた、オーストラリア出身のジョーンズHCが率いるイングランド戦の観客動員数に期待しており、「日本のファンは、日本代表指揮官としての実績から、エディー・ジョーンズHCに大きな期待を寄せるだろう。イングランドがどれだけ先に勝ち進めるのか、楽しみにしているはずだ」と述べた。
2019年大会の統括責任者を務めるアラン・ギルピン(Alan Gilpin)氏から、準備のスピードアップを求められたことを受け、運営責任者としてスケジュールを間に合わせることを誓っている嶋津氏は、特に指摘されたキャンプ地選定について、来年の春までには解決すると強調。近日中にも組織委としてトーナメントレビュー(準備状況や日程に関する打ち合わせなど)をするとしている。
「キャンプ地は来年4月までに決定する。準備は重要な段階にきている。しかし、計12会場で行われる全48試合を満席にするという目標を立てて取り組んでいる」(c)AFP/Alastair HIMMER