6年間で6000台「連続タイヤ切り裂き魔」ついに逮捕 フランス
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■銀行強盗並みの綿密な計画
男はノートに防犯カメラの詳しい情報を書き込み、翌年12月までの犯行予定をあらかじめ立てるという銀行強盗並みの綿密な計画を立てていた。ノートを他人に見られた場合に備えて、住所の番号を逆に書くなどの暗号も使っていた。犯行場所は無作為に選び、常に警察の一歩先を行った。
犯行は主に午前2時から午前5時の間に行われ、男は始発の路面電車で帰宅していた。 しかしある住民が男の写真を撮ったことがきっかけになり、警察は29日午前2時ごろ、犯行に出かけようとした男を逮捕。男はすぐに自分が犯人だと認めた。
動機の完全な解明には至っていないが、検事は「強迫観念に取り付かれた孤独な性格」が関係しているようだと話している。警察によると、男は社会に対する怒りがあり、子供のころに受けた虐待に仕返しするためだったと供述しているという。別の検事は「男は自分に気付いてほしがっていた。誰かが自分の話を聞いてくれているという感覚を求めていた」と話した。
裁判は来年5月18日に始まる予定。私有財産を故意に損傷させた罪で最大で禁錮2年と罰金30万ユーロ(約4000万円)を言い渡される可能性がある。(c)AFP/Philippe BERNES-LASSERRE