【12月2日 AFP】17-18イタリア・セリエAは1日、第15節の試合が行われ、今季無敗のナポリ(SSC Napoli)と対戦したユベントス(Juventus)は、ゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)が古巣から決勝点を挙げて1-0で勝利し、首位に立つ同クラブとの勝ち点差を1に縮めた。

 11月27日に骨折した手の手術を受けたイグアインだったが、リーグ6連覇に向けて重要な首位との決戦に先発出場を志願した。

 2016年にナポリから9000万ユーロ(約120億円)でユベントスに移籍した29歳のイグアインがかつての本拠地サン・パオロ・スタジアム(San Paolo Stadium)に登場すると、ナポリのサポーターからブーイングが巻き起こったが、同選手は逆境をはね返して前半12分にこの試合唯一の得点を記録した。

 ナポリのマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は、「イグアインはこういった状況で驚異的な力を発揮する。彼らは9000万ユーロを失ったが、勝ち点3を積み上げた」とコメントしてる。

 第15節を終えて首位との勝ち点差を1としたユベントスは、現時点で唯一の無敗となったインテル(Inter Milan)に1ポイント差をつけて暫定2位に浮上した。インテルは3日にホームでキエーボ・ベローナ(Chievo Verona)に勝利すれば首位に躍り出る。

 約3年ぶりにナポリの地で勝利したユベントスだが、キャプテンのジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は勝利の余韻に浸っている場合ではないとチームにくぎを刺した。

 メディアセット・プレミアム(Mediaset Premium)に対しブッフォンは、「ナポリで勝つのは簡単なことではないが、浮かれすぎてはならない。何か言わなければならないのであれば『とても良かった』だ」とコメントしている。

「確かな満足感はあるが、われわれは2位で3位に落ちる可能性もある。イグアインはここのところ驚異的なパフォーマンスをみせており、こういった試合で彼を欠くようなことがあってはならない。今夜彼がわれわれのために一肌脱いでくれたという事実は素晴らしい兆しだ」 (c)AFP/Emmeline MOORE