【11月29日 AFP】ケニアのやり直し大統領選挙で勝利した現職のウフル・ケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)大統領が28日、首都ナイロビ郊外で2期目の大統領就任宣誓を行い、国内の分断の修復を誓った。一方、大統領選の野党側候補だったライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏もこの日、独自に就任式を行うと表明。また、同氏支持者らと警察との衝突で死者が発生し、同国の先行きに影を投げ掛けている。

 大統領の就任宣誓式はナイロビ郊外の6万人収容のカサラニ・スタジアム(Kasarani Stadium)で、軍事パレードや礼砲、伝統舞踊と太鼓演奏を伴って壮麗に行われた。

 大統領は席上、「私の時間と精力を注いで橋をかけ、団結と繁栄をもたらすことに尽力する」と誓った。

 オディンガ氏とその支持者はナイロビ市内で集会を開こうとしたが、警察との間で衝突が発生。華やかな就任式とは対照的に現場は催涙ガスに包まれた。警察官によると、この衝突で発砲により少なくとも2人が死亡、6人が負傷した。

 同氏は大統領との対決姿勢を示し、同氏の就任式を認めないと表明。ケニアの英国からの独立記念日である12月12日に自身の就任式を行うと主張した。

 同氏が車上から支持者数百人に語り掛けた直後、警察が車列に催涙弾を放ち、群衆を強制排除した。(c)AFP/Fran BLANDY