【11月28日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は27日、先住民の退役軍人らをホワイトハウス(White House)に招いたイベントで、反トランプの急先鋒として知られる民主党のエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員を、実在の先住民女性の名前である「ポカホンタス(Pocahontas)」と呼び、やゆした。

 大統領執務室(Oval Office)に招かれたのは、第2次世界大戦(World War II)中に連合国の機密保持に携わった先住民ナバホ(Navajo)の退役軍人3人。

 トランプ氏は「あなた方は私たちの誰よりも長くここにおられる」と語り掛けた後、「しかし、議会にも昔からいる議員がいる。彼女はポカホンタスと呼ばれている」と述べ、先住民の祖先がいると公言しているウォーレン氏を皮肉った。トランプ氏はウォーレン氏を繰り返し「ポカホンタス」と呼んでいる。

 またトランプ氏と退役軍人3人は会話の際、先住民の強制移住を命じ数千人を死に追いやったアンドリュー・ジャクソン(Andrew Jackson)第7代大統領の肖像画の真下に並んでいた。

 ホワイトハウスは、トランプ氏の発言は人種差別ではないと述べ、ウォーレン氏の祖先に関する「うそ」のほうが「非常に侮辱的」と主張した。ウォーレン氏に対しては、出世のために先住民の祖先を持つことを誇張していると保守派が批判している。(c)AFP