中国主席、ジブチ大統領と会談 中国軍初の海外基地開設国
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【11月24日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は23日、訪中したジブチのイスマイル・オマル・ゲレ(Ismail Omar Guelleh)大統領と北京の人民大会堂(Great Hall of the People)で会談し、二国間の外交関係を強化し、「戦略的パートナーシップ」を構築することで一致した。
中国は今年8月、アフリカ北東部の「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれる地域の一角を占めるジブチに、中国として初となる海外軍事基地を開設。中国はこの基地は「防衛的なもの」とした上で、船舶の護衛、国連(UN)の平和維持活動の支援、海賊対策、有事の際のジブチからの中国人の避難に役立つと述べている。
この中国軍の基地は、米軍がアフリカに持つ唯一の恒久的軍事基地キャンプ・レモニエ(Camp Lemonnier)からわずか数キロしか離れていない。
米国防総省の報告書は、中国が戦略上の判断でジブチに基地を開設したこと、また中国海軍艦艇が海外の港を定期的に訪れていることは、いずれも中国の影響力と中国軍の活動範囲の拡大を反映したものであり、これらを強化するものだとしている。
人口わずか約80万人のジブチにはフランス軍や日本の自衛隊も駐留している。中国政府は天然資源と新市場の獲得を目指し、アフリカ全土でインフラ投資を拡大している。(c)AFP