■BECCS

 バイオマスエネルギーとCO2回収貯留とを組み合わせる「BECCS」は、自然のプロセスと先進技術を融合した技術。

 ステップ1:成長過程において空気中からCO2を吸収するセイヨウアブラナ、サトウキビ、トウモロコシ、あるいはスイッチグラスといった「第2世代」のバイオ燃料用作物を植える。

 ステップ2:エネルギーを得るために収穫した燃料用作物を燃やす際に発生するCO2を隔離・回収する。

 空気中のCO2はプロセス開始時よりも少ないため、純効果は「マイナス排出量」となる。

 地球全体の気温上昇を2度未満に抑制するという「パリ協定(Paris Agreement)」の主要目標に合致したすべての気候変動モデルは、事実上BECCSに主要な役割を見出している。

 デメリット:この計画では耕作可能地の40%以上をバイオ燃料用植物の栽培にあてる必要があり、食用作物の栽培に支障が出る可能性があることが、研究によって明らかになっている。

■CO2の直接回収

 CO2を空気中から直接回収し、燃料ペレットに変換したり地下で貯留したりできることが実験によって示されている。

 米マイクロソフト(Microsoft)の共同創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏が支援するカナダの企業は2015年、国内に試験施設を立ち上げており、先月にはアイスランドで別の企業が同様の施設を公開している。

 デメリット:この技術は現時点では、極めて高額な費用が必要とされる。

■大規模な森林化

 広範囲にわたる植林は、現在400ppmを超える大気中のCO2濃度を大幅に緩和する可能性がある。

 デメリット:毎年、数百万ヘクタールの熱帯森林が消滅しているが、たとえ森林伐採に歯止めをかけることができたとしても、CO2排出量に対して効果を生むほどの木々を植えるとなると、食用作物やバイオ燃料用作物に影響を与える可能性がある。(c)AFP/Marlowe HOOD