「双11」2017熱狂の舞台裏(下) 商戦がロジ機能の発展促す 現場にはしわ寄せも
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■「爆倉」が怖い
「忙しくてトイレにも行けない。だから、うっかり水も飲めないよ」と話す現場の配達員たちは、「双11」期間中は給料が上がるが、業務量も3~5倍に増える。
ある配達業の経営者は、「乗り越えられれば生き延びられるが、つぶれたら二度と立ち上がれない」と話す。もしも人員や車輌不足などのために配送が間に合わず荷物があふれ、いわゆる「爆倉」状態になれば、本部から巨額の罰金を要求されるのだという。
「双11」に備えてアルバイトを募集し始めるが、「文字が読めればOK」という条件まで提示する会社もあるほどだ。江蘇省(Jiangsu)では、「双11」の影響で超過勤務に不満を募らせた配達員が、作業中の荷物を蹴り飛ばすという動画がインターネットで拡散し、「炎上」する事件も起きている。
消費者は年々冷静になってきており、「安かろう、悪かろう」を避けるようになってきている。さらに、インターネット空間ではなく、「ウィンドーショッピングをしながらぶらぶら、疲れたら何か食べたり飲んだりするのも楽しい」と、「実体の」ショッピングモールに戻る消費者も増えてきている。セールのために徹夜してボタンをクリックする行為は、すでに買い物の本質から逸脱しているのかもしれない。(c)東方新報/AFPBB News
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