【11月12日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領などの各国首脳は、12日からフィリピン・マニラ(Manila)で東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議に出席するが、開催国のロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領の拳を前に出すあいさつで困った状況に追い込まれる可能性がある。

 ドゥテルテ大統領は拳を胸の前に突き出すポーズを自身のトレードマークにしており、拳が目の高さになる場合もある。同大統領はフィリピンを訪問した要人や著名人との写真撮影で同じポーズを取るよう求めることが多く、これまでに中国の電子商取引大手アリババ(Alibaba、阿里巴巴)の創業者、馬雲(Jack Ma、ジャック・マー)会長や、米ハリウッド俳優のスティーブン・セガール(Steven Seagal)氏などが求めに応じた。

 ただ、このジェスチャーに対しては批判があり、これまでに数千人が死亡したとされる、ドゥテルテ大統領が進める「麻薬撲滅戦争」の象徴になったとして警戒されている。またナチス・ドイツ(Nazi)の指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の敬礼と類似しているとの意見もある。(c)AFP