【11月10日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は10日、約40年前に当時14歳だった少女に対してわいせつな行為をしたと報じられた上院議員補欠選挙の共和党候補ロイ・ムーア(Roy Moore)氏(70)について、疑惑が事実であれば同氏は出馬を取り下げるとドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は考えていることを明らかにした。

 アラバマ(Alabama)州最高裁元長官のムーア氏は、同州で行われる上院議員の補欠選挙における共和党候補に選出されたが、30代の頃、18歳以下の女性や少女ら4人に付きまといなどの行為をしたと訴えられており、うち1人は当時14歳だったという。ムーア氏はこうした主張を否定している。

 その一方でサラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)大統領報道官は、トランプ氏の次の訪問地ベトナムに向かう米大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)の機内で記者たちに対し、「ほとんどの米国人と同様に大統領は、ずっと前に起きたことでも1人の人生を破壊するようなケースの場合、単なる主張であっても容認できないと考えている」と指摘。

「大統領はまた、こうした主張が事実であればムーア氏が正しい行動を取り、身を引くものと考えている」と述べた。

 4人の女性らは米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)のインタビューに応じ、ムーア氏がアラバマ州で地区検事補の職を務めていた当時、一連の出来事があったと主張していた。

 同紙によると、4人のうちの1人であるレイ・コーフマン(Leigh Corfman)さん(53)は14歳の時、ムーア氏に同州ガズデン(Gadsden)近くの森にある同氏の自宅に連れ込まれ、シャツとズボンを脱がされた上、下着の上から体を触られたと訴えているという。(c)AFP