【11月6日 AFP】17-18スペイン1部リーグは5日、第11節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は3-0でラス・パルマス(UD Las Palmas)を下し、連敗を喫してささやかれていた懸念を払拭した。

 マルコ・アセンシオ(Marco Asensio)が再び衝撃的な一撃を決めたレアルは、首位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点8差を守っている。

 レアルはカゼミーロ(Casemiro)、アセンシオ、イスコ(Isco Alarcon)が得点を挙げたものの、この夜もクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)の両FWは無得点に終わった。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、ロナウドとベンゼマについて「むしろ彼らは不満だろう。重要なのは彼らのした仕事であり、われわれが作ったチャンスだ。きょうはイスコ、アセンシオ、カゼミーロが得点したが、クリスティアーノもカリムもそのうちゴールするだろう。落ち着き続けることが必要だ」とコメントしている。

 特にベンゼマは、前節の昇格組のジローナ(Girona FC)戦と1日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦での黒星において、激しい批判にさらされている。

 試合開始直後にはロナウドからのスルーパスでゴール前に抜け出しながらも、ベンゼマはラス・パルマスの守護神ラウル・リソアイン(Raul Lizoain)を打ち破れず、ホームのサポーターからブーイングを受けたことが、不満の度合いを示していた。

 ロナウドとベンゼマはともに今季リーグ戦で1ゴールにとどまっており、その後3度にわたりチャンスを迎えたロナウドは、サイドネットにシュートを蹴り込むと、カーブをかけたシュートはわずかに枠を外れ、至近距離から放ったヘディングシュートはリソアインに阻まれた。

 ジダン監督はまた「クリスティアーノは得点すれば満足になれるのをわれわれも分かっている。彼が(シーズンの最後に)違いを生み出せる選手だといううことをわれわれも確信している」と付け加えた。

 レアルは前半41分、CKからカゼミーロがチーム今季初となるヘディングでの得点で先制した。

 さらにレアルは後半11分、チーム加入から1年半の間に目を見張る形で何度もネットを揺らしているアセンシオが、27メートルほどの距離からこぼれ球を蹴ると、強烈なシュートは上昇軌道を描きながらトップコーナーに突き刺さった。

 その後、ゴール前での運に見放されて2度のチャンスを潰したロナウドだったが、クロスからイスコの3点目をお膳立てした。(c)AFP/Kieran CANNING