【11月4日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2017)は3日、シングルス準々決勝が行われ、第9シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)は6-4、6-7(5-7)、6-4で第13シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を下し、準決勝に進出した。

 イズナーは今大会を制覇すれば、パブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)を抜いて、シーズン最終戦のATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2017)の出場8選手に名前を連ねることになる。

 昨年大会で準優勝を飾っているイズナーは、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の棄権により4強入りを決めた予選勝者のフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic、セルビア)と準決勝で対戦する。クライノビッチにとっては、4日の試合がシーズン初のツアー準決勝となる。

 一方敗れたデルポトロは、ATPファイナル出場の夢が断たれた。

 8月末の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)開幕以降で25試合を戦い、出場権争いで巻き返していたデルポトロだったが、この日は自身の最高の状態を引き出すことができなかった。

「出場権獲得に近づいていたから、もちろん悲しい。でもそれと同時に、数週間前には自分がこんな立場にいられるとは思っていなかった。全部出し切って、くたくただ。第3セットは、脚に力が入らなかった」

 一方、ワイルドカード(主催者推薦)のジュリアン・ベネトー(Julien Benneteau、フランス)は7-6(7-5)、7-5で第3シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を下し、母国の観客を歓喜させた。

 2015年以降はトップ10選手から白星を挙げられていなかった35歳のベネトーだったが、今大会では第7シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)も下しており、2日連続での金星となった。

 また、第16シードのジャック・ソック(Jack Sock、米国)は6-7(3-7)、6-2、6-3でフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)を退けて4強入りを決めた。ソックも今大会で優勝を果たせば、ATPファイナル出場権獲得の可能性がある。(c)AFP