【11月2日 AFP】米中央情報局(CIA)は1日、国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」の最高指導者だった故ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者が2011年にパキスタンの潜伏場所で殺害された際に押収した、同容疑者の手書きの日記などを含むアルカイダ関連の膨大な資料を公開した。

 CIAがオンライン上で新たに公開した47万点の資料は、2011年5月に米軍特殊部隊が故ビンラディン容疑者の潜伏場所だったパキスタンのアボタバード(Abbottabad)を急襲、殺害した際に押収されたもの。

 この資料にはサウジアラビア出身の故ビンラディン容疑者の日記の画像の他、同容疑者の息子ハムザ・ビンラディン(Hamza bin Laden)容疑者の結婚式の動画なども含まれている。

 ハムザ容疑者は故ビンラディン容疑者からかわいがられていた息子で、現在27~28歳とされる。息子の結婚式の動画はイランで撮影されたとみられ、成人した姿が公になるのは初めて。

 公開前に資料を閲覧した米シンクタンク「民主主義防衛財団(FDD)」の研究員、トーマス・ジョスリン(Thomas Joscelyn)氏とビル・ロッジョ(Bill Roggio)氏が同財団のウェブサイト「FDD’s Long War Journal」で明らかにしたところによると、新たに公開された資料の中には故ビンラディン容疑者の補佐官によって記された19ページに及ぶアルカイダとイランの関係についての文書も含まれている。

 両氏はこの文書がこれまではっきりしなかったアルカイダとイランの関係に新たな手掛かりを与えるものだと指摘している。(c)AFP/Dave Clark