【11月1日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の初のアジア歴訪を前に、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮が同氏について「救い難いほど精神に異常を来している」と激しく罵倒した。

 トランプ氏と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長はここ数か月、激しい言葉の応酬を繰り広げており、朝鮮半島における武力衝突の懸念が高まっている。

 トランプ氏はこれまで、国連総会(UN General Assembly)で北朝鮮を「完全に破壊する」と警告したり、北朝鮮が実験を続ければ「炎と怒り」をもって対応すると述べたりしたほか、「嵐の前の静けさ」という言葉を口にすることもあった。

 またトランプ氏は、米国本土のかなりの部分を射程に収めるとみられる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った金正恩委員長を「ロケットマン」と呼び、それを受けた金委員長もトランプ氏に対し「老いぼれ」という言葉を使って応酬している。

 今週末に予定されているトランプ氏のアジア歴訪を前に、北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は先の同氏の発言について、「毒舌名人」による「好戦的で無責任な言説」であると激しく非難し、「(トランプ氏は)間違いなく精神疾患を治すための薬が必要だ」とののしった。

 トランプ氏は今回のアジア歴訪で日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピンを訪問する予定で、北朝鮮に関する協議も含まれるものとみられている。(c)AFP