【11月6日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2017)は5日、シングルス決勝が行われ、大会第16シードのジャック・ソック(Jack Sock、米国)は5-7、6-4、6-1で予選勝者のフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic、セルビア)を下して優勝を飾り、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2017)の出場権をつかんだ。 

 接戦となった第1セットを落としながらも、そこから巻き返しを見せてフルセットの末にクライノビッチの快進撃を止めたソックは、パブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)から英ロンドン行きの切符を奪っただけでなく、自身初の世界トップ10入りも決めている。

 カイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)との大会初戦では最終セット1-5と敗退寸前まで追い込まれていた25歳のソックは試合後、「信じられない一週間だ。言葉にならない。まだ実感が湧いてこない」「今週が始まるまでは自分がロンドンに行けるなんて思ってもみなかった」と語った。

「最初の試合で不利な状況から逆転し、今こうしてトロフィーの横で皆様の前で話しているなんて信じられない」

 ベルシー(Bercy、パリ・マスターズの会場)入りする前のレースランキングは24位だったソックだが、この日は今大会で同胞のサム・クエリー(Sam Querrey)とジョン・イズナー(John Isner)を破った相手を下し、来週発表のランキングでは自身初めて米国ナンバーワン選手になることも確定した。

 一方、2001年のアルベルト・ポルタス(Albert Portas)氏以来となる予選からのマスターズ優勝まであと一歩に迫ったクライノビッチだが、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)に次いで同レベルの大会を制した史上2人目のセルビア人選手になることはできなかった。(c)AFP/Jed Court